従業員全員と良い関係性を構築したいけど、どんな風に話したらいいかわからない。
人事として組織に貢献できる一つのポイントは、全メンバーの情報を把握していることにあります。
昇進する時、新しいプロジェクトのリーダーを決める時、リストラをしないといけない時、そんなときに「歩くデータベース」となるのが人事機能です。
そのためには、常日頃からメンバーと接点を持ち、人となりを理解する必要があります。
ただ、現場の人は忙しいし、どんな風に何を話したらいいか分からないし、相手と気分よく軽く話せる雑談力があれば。。。と思ってしまいます。
今回は、この雑談について安田正さんの「超一流の雑談力」から、活用できそう!と思えたポイントを紹介します。
雑談の効果
本書では雑談の重要性と、雑談力が高まることによるメリットが紹介されています。
その中でも、人事として雑談力が大事だと思ったのは以下のメリットに対してです。
- 自分に対する印象や評価が変わる
- 仕事がやりやすくなる
- 苦手な人が減っていき、人間関係で悩まされなくなる
これは人間の印象について、会話の開始1分で評価が決まることが関係しているようです。
話し初めの雑談で良い雰囲気を作れれば、自分の評価がよくなり、仕事も進められて、結果として良い関係性を構築していけると思います。
また、雑談力は生まれ持った才能に依るところが大きいと思っていましたが、トレーニング可能なスキルであると記されています。
本の最後には具体的なトレーニング方法案も示してくれています。
雑談で大事だと思った点
本書では様々な雑談の要点が記載されていますが、その中の一部から、自分として実行していこうと思えたものを紹介します。
一文を短くリズミカルに
あまりグダグダと長く話し続けるのは、相手に良い印象を与えません。
簡潔に話すためにも、一文は短く区切ることが大事なようです。
確かに、ずーーっと一文を続けている人と話すのは疲れます。
高めの声の方が感じがいい(ファ、ソ)
低い声は雑談で関係性を構築する際には効果的でないようです。
正しい音階でなくてもいいので、自分で「ドレミファソラシド」と言ってみて、「ファ」か「ソ」位のテンションで話すと良いとのことです。
普段「ファ」で話しておいて、大事な話をするときに低い声を使うと、より重要度も際立つような気がしました。
「よろしくお願いします」は良いきっかけ
「よろしくお願いします!」と言われて嫌な気持ちになる人はいないし、結果爽やかな雰囲気ができるようです。
謙虚さと相手への尊敬を示す意味でも、有効なフレーズだと思いました。
当たり障りないテーマから引っかかりを見つけて深める。
雑談をするときには、話の着地点・目的・オチをイメージしておくことが大事なようです。
更に、はじめは天気など当たり障りないことから始めて、色々話す中で相手の関心のありそうな点や「おや?」と思える点があったら、そこを深堀していくことがコツとのことでした。
相手の表情含めて、相手の関心に興味を持ち感知する力が必要だと思いました。
「なぜですか」は避ける
人は「なぜですか?」と理由を聞かれると負担になるようです。
ただし、相手がその領域の専門家である場合で、なぜを語ることが容易な場合、相手の関心を刺激する意味でも、なぜを聴くのはOKとのことです。
相づちで相手の話に価値があることを示す
相槌のコツについて教えてくれています。
「なるほど」はあまり良くないみたいですね。
推奨されているのは相槌の「さしすせそ」です。
- さ:流石ですね!
- し:知らなかったです!
- す:素敵ですね!
- せ:センスいいですね!
- そ:それはすごいですね!
まとめ
相手への関心アンテナを全開にする
相手の関心を深堀する
常に爽やかに明るく振舞う
【紹介した書籍】