学習ノート

【超貴重】良い上司と出会えることは宝物【40歳でGAFAの部長に転職した僕が〜を読んで】

良い上司

自分の働き方やキャリア志向を考える際に、若い頃の上司の影響力はとても大きいです。

当時は、「良い上司だな〜」くらいに思うだけかもしれませんが、振り返ってみるとたくさんの学びと考え方に影響を受けています。

私も一人そのような方がいますが、今考えるともっと貪欲に学び、盗み、仕事をすればよかったと思っています。

当時は、部下の成長を願い、考えることを促し、懐深く議論に付き合ってくれる上司が、上司として普通のことかと思っていましたが、後に「なかなか出会えるものではない」と気づきます。

そんな、感謝の思いや教えていただいたことを、「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法」を読んで思い出しました。

その理由は、この本に出てくるNさんという上司が、私が尊敬した上司に似た人柄やアドバイスをくれていたためです。

今回は、本書に記載されている大切だと思う思考法を紹介します。

考え方のコツ

良い仕事をするためには、良い思考ができることが重要です。

この考える力が差別化するアイデアや着実な実行方法を生み出すことができるためです。

本書に記載された中で、大切だと思うものは以下のポイントです。

「考えること」を楽しいと思えるようになるのが重要

人間嫌なことをやり続けることは難しいです。

一方好きなことは、人が止めてもやり続けてしまいます。

企画部門で良い仕事をするには、「考え続ける」ことが必要です。

そのためには、考えることが楽しい!と思えるようになることが、一番大切だと教えてくれます。

考えることが楽しくなるには、Nさんのような懐深く議論してくれる上司の存在は大きいです。

私も、人事テーマについて何度も繰り返し考え、議論していただいたことが、思考することの楽しさと大切さを知るきっかけとなりました。

抽象度、分解、視座、時系列の変化の思考を何度も行うこと

思考する際は、類似する別のものならどう考えるか?と抽象度を上げて発想を広げる、関連する項目を漏れなく捉えられるように分解する、その上で一つ高い視点から見てみる、最後に過去と未来においてどう考えられるかを確認することを何度も繰り返すことがキーとなります。

また、その前提として対象としているテーマについて深く知識を付ける必要があるようです。

その理由としては、「深く知らないと、上手に分解ができない」と私は思います。

「もっと考えてごらん」と言われて、何度も具体と抽象を繰り返しても、良い案が出ないときがありました。その時は、そもそも自分の発想にない知識が必要な場合もあります。

私自身、知識を深めることで、思考が深まったと思えるタイミングがありました。

考え続けることと、知識を深めることは両輪のようです。

センスを直感とか感覚みたいな感じに捉えているでしょ?そこが間違っている。センスは感覚ではなく、知識の量によって磨かれるんだよ。

深く知識をつけ、その上で時間をかけて、ああでもない、こうでもないと要素分解とやり直しを繰り返しているからこそ出てくるアイデアなんだよ。

40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法 /寺澤伸洋 より引用

手書きで考える

思考を整理するときは、紙に書くことが大切なようです。

思考は絶対、手書きでやらなきゃ。あ、あと使うのは鉛筆ね。ボールペンだと消せないじゃない。消せないからと言って、書く込むのをためらってしまうと、本末転倒だからね

40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法 /寺澤伸洋 より引用

その仕事の提供先は誰か、何が目的であるか、ポイントは何か、資料のストーリー、全て骨子は手書きで消しながら作ることが第一歩として不可欠であると理解しました。

また、ポイントを外さずに体系立てて伝えるためには、箇条書きで考えることも大切だと教えてくれています。

仕事・プロジェクトの進め方のコツ

プロジェクトで決めることは目的・目標・範囲・体制・スケジュール

プロジェクトを開始するときは、5つの点を明確にしておくことがコツのようです。

  • 目的:なんのためのプロジェクトで何を実現するのか
  • 目標:目的に達成するためのマイルストーン
  • 範囲:どこまでをプロジェクトで扱い、どこは扱わないのか
  • 体制:誰がどんな役割で関わるのか。意思決定者は。
  • スケジュール:いつまでに何を終わらせるのか

ファシリテーターの役割は会議を結論まで導くこと

ファシリテーターは会議の議論を活性化し、できるかぎり中立的に場を進行することが求められると考えていました。

その面はあると思いますが、ファシリテーターの存在意義として、「会議を結論まで導く人であること」が記載されています。

そのためには、会議を活性化し、皆が良い意見を出すように努力することと並行して、「自分なりの結論を持っておく」ことが必要になります。

会議の最後には、誰が何をするのか、どの方向に進んでいくのかを都度確定できることがファシリテーターには求められます。

意思決定に必要な人は必ず会議に呼ぶ

プロジェクトをすすめるために必要な情報を持っている人を見極め、事前に会議に呼んでおくことが必要になります。

そうでないと、せっかく会議で時間を使っても、最後意思決定できないという勿体ない事態が生じるためです。

書籍の中で上司Nさんは、「もし決定に必要な情報を持つ人を呼んでいなかった場合、次の会議まで決定を伸ばさず、その情報を取りに行く強引さもときには必要であること」を教えてくれ、実際にその場で電話で関係者を呼ぶこともあったと書かれていました。

話し方に気をつける

いくら内容が正しいことを言っていても、話し方によって上手く伝わらないことがあります。

人に動いてもらうにあたって、話し方は話す内容と同じくらい重要とのことでした。

例えば、経営者に提言するとき「経営者としてなっていない!」という気持ち・話し方で伝えるよりも、経営の難しさを理解した気持ちを示しながら、相手のプライドにも配慮した話し方のほうが、最終的に進めたい方向への意思決定を引き出せる可能性は高まるかもしれません。

場合によっては、強く・対立を持って進めなければ行けない場面がありかもしれませんが、基本は相手の立場への配慮をしながら、上手く言いたいことを伝える練習も必要だと思いました。

タスク管理のコツ

仕事を抱えすぎて、納期を遅らせてしまい、他社に迷惑をかけてしまうことあるかもしれません。

仕事を自分が止めてしまうと、納期の問題もありますが、自分自身の精神的な観点からも常に仕事が気になってしまい心が病みかけてしまうこともあります。

本書の中では、仕事は自分の手元にないほうが上手に進むので、すぐに手離れすることが大切と書かれています。仕事を「火のついた爆弾」に例え、「いつまでも自分がずっと抱えているといつかドッカーンと爆発しちゃう」ためドンドン渡していこうとアドバイスしてくれています。

そのため、仕事は「50%くらいで相手に渡す」くらいの気持ちでやるのが良いようです。

この時短によって「依頼主の意見を聞いて対応する時間ができる」ため、最終的な仕事の品質も高まります。

また、自分で全て完璧にやろうとすると、時間がかかりすぎて物事が進まないという真理もあるようです。

まとめ

懐深く議論に付き合ってくれる上司は貴重なので、その時間を大切にする。

思考は何度も手書きしてみて、考えることを楽しめるようになれば、ドンドン成長する。

仕事は溜めずに、ドンドン渡していく