仕事の満足感を高めたり、離職率を下げるために、個人の性格をどう考えて業務アサインしたらいいんだろうか。
当たり前ですが人間は一人ひとり性格が異なります。
そしてこの差異は職務配置に対する満足感に対して影響力を持っています。
つまり、同じ仕事をアサインしても、楽しく前向きに働ける人もいれば、そうでない人もいるということです。
本日は組織のメンバーについて、どのような観点で性格を捉えて、どのような業務アサインが望ましいか紹介します。
6つのパーソナリティタイプモデル
皆さんはハンターハンター(漫画)の念能力をご存知でしょうか。
念能力には以下の通り6つの種類があり、どのタイプに適性があるのかは資質・性格に依るというのがハンターハンターのお話です。
単純一途な人間は強化系と相性がいいといったものです。
現実の職業人生においても、John Hollandという方が、Six Personality Typeというものを提唱しました。
「仕事の満足度と離職したい気持ちは、パーソナリティと職場環境のマッチングによる」と考え、どのようなパーソナリティーに分類できるかを研究したものです。
具体的には、それぞれの頭文字を取って「RIASEC」の6つがあります。
現実的(Realistic)
特徴:
- スキル重視
- 協調的
- 内気で純粋
- 粘り強い
- 安定的
エンジニアなどの職業適性がありそうです。
研究的(Investigative)
特徴:
- 思考したり体系化したり理解が必要な活動が好き
- 分析的
- 好奇心あり
- 独立的
その名の通り、研究職に向いたタイプといえそうです。
芸術的(Artistic)
特徴:
- 創造的で非体系的な活動を好む
- 想像力豊か
- 秩序がなくても平気
- 理想家
- 感情的
- 実用的でないものも平気
デザイナーなどの職業でしょうか。
社会的(Social)
特徴:
- 他人を助ける、育成することにやりがい
- 親しみやすい
- 思慮がある
現場の技術指導者に向いていそうです。あとはカスタマーセンターのマネージャーとかもよさそうです。
企業的(Enterprising)
特徴:
- 他人に影響を与え力を得るようなチャンスが欲しい
- 言語活動好き
- 自信家、野心的、エネルギッシュ
- ちょっと傲慢
書籍では法務や広報業務が例として挙げられます。
慣習的(Conventional)
特徴:
- 規則で規制され秩序だったはっきりした活動が心地よい
- 曖昧なことは拒絶
- 同調的
- 効率重視
- やや柔軟性に欠ける
書籍では経理業務などが例としてありました。
活用方法
前提として一人ひとりパーソナリティが違う中で、どのようなタイプであるかを意識して仕事をアサインすることが重要です。
性格と仕事がマッチすると、満足度は高まり、離職率は下がるとのことです。
また、この6角形のうち、隣通しは近似しておりアサインしても良いです。
逆に対角線は共通点が少なく差異が大きなタイプになります。
幹部候補として視野を広げるために、対角線をアサインすることもあるかもしれませんが、その時は注意とフォローが必要だと思います。
【参考書籍】