上司部下の関係が良くなると、どんないいことがあるのだろうか。
チームで仕事を進める際に、メンバーにとって上司の存在は、いろんな意味で大きいです。
この色んな意味の研究の中に、LMX理論(Leader Member Exchange)があります。
本理論では、社会的に上司・部下間で交換されることを元に、高いLMXの場合の効果を示しています。
良い上司部下関係が生み出す効果
LMX関連の研究から、以下の効果が分かっています。
- メンバーの仕事のパフォーマンスがあがる
- 組織市民行動が増える
- 上司への満足感が増す
- 組織へのコミットメントが上昇する
- 離職率が下がる
- 手抜きすることが減る
- ストレスによるバーンアウトが減る
- 創造性があがる
全て上司との交換関係が良い関係だと生じる効果です。
組織市民行動については、以下の記事をご参照ください。
これは、今後も今あるポジティブなギブアンドテイクが、長期的に続くことへの期待感が行動や効果に繋がっていると考えられています。
逆に上司との交換関係に満足できなければ、心理的に組織に裏切られたと感じ、離職等に繋がるとも言えます。
組織において上司からえこひいきされている(ように見える)メンバーを思い出せばイメージしやすいのではないでしょうか。
上司の一派として活躍する人は組織への満足度は高く、その「外」に属するメンバーは冷めているという状況は、どの組織でも起こりえることかと思います。
良い交換関係を築くために上司が与えること
LMX理論では、互いに有用なサポート資源を供給し合うことによって生じる、相互尊敬や相互信頼が組織のパフォーマンスのキーと考えています。
部下が上司に与えるものは、仕事の成果、そのための時間・やる気、あとは上司への尊敬があります。
一方で良い交換関係を築くために上司は何を与えればよいのでしょうか。本理論では上司が与える交換に以下のものを挙げています。
- 部下を信頼していることを示す
- 見合った昇給を与える
- 経営の機密に近い情報を共有する
- 望むキャリアに繋がるような機会を提供する
- 専門的な技術を指導する 等々
まとめ
日常の場面である上司部下関係は、部下にとって大きな影響あり
活躍を期待するメンバーには適切な交換関係を築く